ストレスマネージメント  ( 2004/11/15 )

ストレスは人や場所により異なるという認識が必要です。イチローと同じ強靭なメンタルの人は少ないということで、人によって良いストレス、悪いストレスの内容が違います。場合によってはコントロール可能な時もあります。そうした心の反応である「ストレス」や「うつ」を自覚することがまず第一歩と考えられます。解消法としては旅行などの趣味で
解消できる人はまず実行してみることが一番でしょう。勤勉な日本人の特質で、休むこと、遊ぶことに罪悪感を感じる生真面目な方も多いのですが、ストレス解消も仕事のうち、と思って時には休暇をとることが業務の能率を上げるかもしれません。少なくとも心理緊張と筋肉緊張からなる悪いストレスサイクルを絶ち切ることが大切です。例えば、座っていてもすぐできるものとしては長い呼気を保つ腹式呼吸などもその一つで、深い呼吸により交感神経の緊張をとり、リラックス神経である副交感神経を刺激して緊張をとる効果があります。ストレッチも効果的なことがあります。
他に、1/fのゆらぎが緊張をとるのにいいとされています。実験では脳内にα波がでる刺激として知られているものにモーツァルトの音楽があります。アイディアを練るとか、仕事を片付けるときにも効率が良くなるようです。他に鈍行電車に揺られるとうとうとしてしまいますが鈍行電車の揺れも1/fのゆらぎだそうです。なんとなく感覚的に判るような気がしますね。
いろんな場面で自分の心がコントロールできないことがしばしばあると思いますが、そんなときに役立つ方法がありますので試してみて下さい。気が散ってしょうがない時、ある仕事を時間までに仕上げなければならないなどという時、大変な緊張を強いられた時など集中力を自由に呼び起こすことで自分の心をコントロールすることができストレスを悪いストレスと感じない人がいます。先ほどの例ででたイチロー等もその一人でしょうが、プロ野球の巨人にいた中畑選手の話があります。彼は調子が良い時には打席に立ったときにヤジ等の雑音が何も聞こえなくなるそうです。そんな時にはヒットも出るといいます。逆にヤジがよく聞こえるときはヒットも出ず、調子が良くないとわかるそうです。つまり、打席に立って投手の投げるボールを打ち返すことに集中することが何万人の人が注目しているところで活躍できる秘訣なのでしょう。
 集中力を呼び起こす3つのポイントとして以下の3つのことを繰り返し念じる、想うことが一つの方法です。つまり、1.イメージを描くこと 2.目的をしぼること 3.集中することです。ゴルフのスイングでもそうですし、試験や仕事でも自分の理想を思い浮かべ、そのためには何をすべきかの目的を十分にしぼり、そこに集中して目的を果たし、うまく行っても行かなくても再びイメージを描くことに戻ると言うわけです。皆さんできそうでしょうか?
不安な気持を改善させる気の持ち方ということも大切です。ある意味では自己暗示のようなものですが、大きな仕事が出来る人というのは皆多少の自己暗示をして自信や動機を維持していると言っても良いでしょう。その方法として、1.自分は自らの体と心をいつでもリラックスできる 2.私は今、何も心配することはない(実際、どんな人でも心配事は挙げればきりがないですから、どんな心配事があってもないと思うことです)3.自分の思考はいつも自分自身を健康な状態にする
以上の3つを繰り返し、思い浮かべることで不安が解消できるというものです。不安な方はお試し下さい。
ストレスサイクルからの脱出として先に心と体のストレスの話題になりましたが、ストレスのもと、心のストレス、体のストレスはひとつのものでなく、それぞれを少しずつ改善していることが必要でしょう。心のストレスはのように先に記したようなイメージ作りや、不安改善により軽減し、体のストレスはマッサージなどで改善を図り、もちろんストレスのもとがあればこれを軽減するように集中するというそれぞれの改善方法をとることで悪いストレスサイクルから脱出しましょう。