動脈硬化と関連する病気2:糖尿病  ( 2004/11/26 )

その2ー糖尿病  
糖尿病はその名前からは尿に糖がでる病気ということになりますが、正確にいえば血液中の糖の値、これを血糖と呼びますがこの血糖が通常よりも常に高い状態であることが糖尿病の本質です。人間の体内のシステムは血糖を上昇させる様になっています。これは長い歴史の中で獲得した機能であり、本来獲物を獲ることが出来ないときでも脳に必要なエネルギーを送るために血糖を一定以上に保つためのシステムなのですが、現代の日本では飢餓の状態になることはまれで、血糖の上昇はむしろ健康には不利となってしまいました。
血糖が高すぎると血液は高度に酸性になり、生命の危機に瀕します。また、慢性に血糖が高いことで細胞を構成するたんぱく質が変性し細い血管・神経等を侵すのです。糖尿病の発生要因としては80%が肥満を改善すれば治るとされていますが、最近は1-2合の飲酒で血糖が下がりにくくなることも指摘されています。