癌とサプリメントや代替医療の関係  ( 2004/04/09 )

 癌の代替医療に対して、多くの医師が抱いているのは、「科学的根拠(エビデンス)が本当にあるのか」という点です。「効果が分かっていて、ご自分で良いと判断したらどうぞ」と言うのが私どものスタンスですし、実際ご紹介もいたします。

 エビデンスが明確なら否定するものではなく、既存の治療に取り込むことも可能です。
 ただ、現在では医師は癌に対するサプリメントの効果について、予防には効果があるものの進行癌の治療薬としては効果を疑問視する考えが多いと思われます。
 そういう事情を踏まえてご相談に乗っております。

 また、漢方薬には化学療法の副作用を抑えるものがあり、大学など研究機関でも研究されています。
 再発・転移がんには、西洋医学が無力な症例が確かにあります。
 わらにもすがる気持ちは分かりますが、誇大広告に飛びつくのはどうか。私たちも責任が持てません。

 長い目で見れば、「西洋医学一辺倒」ではなく、東洋医学と上手に補い合うがん治療の時代が来るでしょう。それまでは、なるべく多くの情報から自分が納得できるものを選んでほしいと思います。